引越し屋の選び方II

その1 生涯2度目の引越し(2007年10月5日)

■見積もりを頼む

この度、引っ越すことになったので、引越し屋に引越しを頼まなければならない。

よい引越し屋を選ぶためには、何社かに見積もりさせなければならない。まず、今度の同居人が頼んで、よかったというKという引越し屋には頼んでみようと思った。

■Kに電話する

タウンページでKを探そうとするも、紙のタウンページはちょっと前に、引越しの前準備として捨ててしまったことに気づく。仕方ないのでiタウンページで検索する。

地域指定を区まで設定して検索するが、Kが出てこないので、Kはダイレクトに検索した。すると、Kは市外の結構南の会社だということがわかった。市内の引越しであえてそんな遠くの会社に頼むのはおかしいのではないかとも思ったが、郊外の会社の方が依頼の絶対数が日常的に少なく、一つ一つの依頼をきちんとこなすという場合もあるかもしれないと思い、電話する。

オペレーターは40代くらいの女性だった。遠距離からの引越しを嫌がられるかと恐れていたが、親切な対応だったので安心する。好印象だ。10月7日(日)の午前中に来てもらうことにする。

■Hに電話する

もう一社は申し込んでおかないと比較見積もりにならない。iタウンページでもトップに出てきたHという大手に頼むことにする。ここは昔、他人の引越しで利用して、わりと好印象だったところだ(結局、選ぶ基準は恣意的なものにならざるをえない。選択肢が無数にあったとしても、その良し悪しを判断する客観的な指標がないのだから)。

電話の対応に出たのはちょっと横柄な感じの男性だった。まず、名前、次に現在の住所、引越し先の住所、希望する引越し日という順番で聞かれる(これはどこでも共通していた)。見積もりの希望日だが、できればKと同じ7日がよかったが、それは無理だというので、6日(土)の16時半以降ということにしてもらった(「以降」というのは曖昧でちょっと困るが、その場では追求しなかった)。

■Aに電話する

一日で見積もりを済ませてしまいたかったが、2日に分かれてしまった。結果として、7日の午後が空いている。もし7日の午後に見積もり可能なところがあれば、もう一社くらい見積もりをしてもらうかと考え、中堅どころっぽいAにも電話する。

市内の引越しの場合、大手よりも小さいところの方が安く済む場合があるというのは「上手な引越し屋の選び方」で知った情報だ。今回は、大・中・小それぞれの比較でこれを検討することができるかもしれない。

A の電話対応も男性だった。Hが50代くらいだとすれば、Aは少し若くて、40代というところだろうか。具体的な日時を尋ねる前に、「電話見積もりもできる」などという。そんなもの当てになるかと思ったが、会話の流れに抗えず、「大きめの荷物を教えてくれ」という注文のままに答えていく。冷蔵庫、洗濯機、本棚が6つと答える(しかし、あとで、ダイニングテーブルとパソコンラックを言うのを忘れたことに気づいた)。

2万円台でできるという。正直安いと感じたが、本当かよと疑わしい気持ちにもなる。ちょっと不安なので「本がかなりあるんですけど」と言うと、何箱くらいかと聞かれる。そんなものは実際詰めてみないとよくわからないのだが、20箱くらいだと答える。すると「それじゃ、現地見積もりをしましょうか」と言われたので、お願いすることになる。

「それじゃ」とはどういう意味か。電話で納得しないので、現地見積もりをするということだったのか、本が20箱もあるとなると、実際確かめてみないといけないということなのか。つまり、「面倒な客だな」と感じたのか、「現物を見る必要があるな」と判断したのかどっちだろうか。

しかし、10月7日は「営業の者が出払っているから」駄目だという。うーん、どうしよう断ろうかと悩んでいると、「(引越しの)予定日まで日にちがあるので、平日でもいいですよ。平日は何時にお帰りになりますか」と言われる。KとHの見積もりからあまり間が空きすぎるのも面倒くさいのだが、行きがかり上、 9日の午前中に来てもらうことにした。9時半以降で、正確な時間についてはまた電話すると言っていた。

■比較見積もりをどう回すか

正直、今の段階でAにはいい印象を持てない。前回の引越しのせいで、電話見積もりにあまりいいイメージがないせいだろう。また、ここの場合、最初に電話見積もりを言い出す時点で客をあしらおうとしているような印象を受ける。現地見積もりも「仕方ないからやる」という感じだ。

日にちが空いてしまったのも面倒な気がする。KとHの見積もりで、まあまあの金額ならどちらかで決めてしまって、場合によってはAは見積もりを断ってしまってもいいかと考えて納得する。

Aは3万円くらいでできると言っていた。値段を安めに印象付ける戦略をとっているし、実際の値段も安くしているのではないかと推測したくなる。もし、AとHが微妙な金額だったら、駄目押しでAの見積もりまで待ってみるとしよう。

今回の引越しでかかる費用は、5万円ちょっとではないかと僕は考えている。エレベーター無しの4階からエレベーター無しの4階への引越しで、本が20箱もある。大阪に引っ越してきて、自分がこの5年間、引越しのバイトをいくらかこなした印象からイメージしての値段だ。もし5万円台後半、6万円近く、6万円以上となるとそれはぼられているのではないかと警戒する。

もし3万円台で引っ越せるものなら、素直にうれしい。KとHとAとがどれくらいの割合で3万円に近い金額を出してくるのか・こないのか、その結果が多少楽しみである(そして、面倒くさい)。

その2 Hの見積もり